俺の家のソファの脚には、段ボールが敷いてある。

 段ボールを巻いてソファの足の下に噛ませた

 

​子供が暴れ、管理会社からクレームが届いた。

賃貸暮らしのサバイバーにとって、それは「システムからの警告」だ。

申し訳なさと生存戦略の間で、俺はジョイントマットを敷き詰めた。

​だが、そこで新たなバグが発生する。

 

 

マットの沈み込みでソファの脚が低くなり、愛機Deebot N8が座礁するようになった。

​「最新機種を買え」とシステムが囁く。

​10万円払えば、もっとスマートな回避能力を持った後継機が手に入るだろう。

あるいは数千円払って、スタイリッシュな物理ウォールを買うか?

 

​否。俺はパイプの脚を睨み、5分で答えを出した。

「段ボールを巻いて、高さを稼げばよくね?」

​見た目は最悪だ。きったない。だが、ロボットは止まらなくなった。

 

​「家の中は下着と同じだ。誰に見せるわけでもない。」

​誰もいない実家で勝負下着を履く奴がいるか?

家族しか見ない場所で、見栄を張るために金を払うのは、システムの養分でしかない。穴が開いていようが、汚かろうが、機能[隠すべきところを隠す]を果たしていればそれでいい。(他人にパンツを見せたい趣味の奴のことは知らんがな)

 

 

​買い替えなら10万。ウォールなら5000円。

今回の支出は0円。作業5分。

​5分で、時給6万円を毟り取った。

浮いたカネをNISAに放り込み、俺は「下着同然」の汚ねえソファで笑う。

​はい、俺の勝ち。

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